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2014年01月の記事

【6】奴隷階級えり

【奴隷階級えり:6】 著者:金田えり「今日もよろしくお願いします」3号が死んで一ヶ月。『虫1号』と『虫2号』は並ばされて『生れたままの姿』で一緒にいびられています。いえ、生れたままの姿にあんなにもアザや傷跡、煙草を押しつけた跡があるはずないですよね?『奴隷の制服は裸』だっていじめっ子は言っていました。そのユニフォームで、色んなアイデアを試されました。洗濯バサミをつけられ、お互いに鞭ではたき落とした...

【5】奴隷階級えり

【奴隷階級えり:5】 著者:金田えりいじめっ子たちは、少年犯罪者として告発されることもなく無事進学していきました。今ではちゃんとした企業に就職しています。当時の私たちは彼らの将来を守ったのです。『虫3号』が黙って死んだのなら、私も黙っていようと思いました。彼女の分まで頑張ろう……なんてことは、当時思ってなかったですが……… 3号のこと思い出すと頑張れるっていうか、尽くせるっていう感じはありました。暴力...

【4】奴隷階級えり

【奴隷階級えり:4】 著者:金田えり暗い教室で、私と1号は『生まれたままの姿』で机上に仰向けにさせられていました。私と1号の腰の下には辞書が敷かれていて、高く上げた両足の間には花が咲いていました。学校の花壇からむしってきた3号への供養の花です。教壇の上には3号を辱めたときの写真が飾られていて、蝋燭が立てられ、その火であぶった針を1号と私の身体に一本づつ刺していきます。その間、私と1号はお経代わりに...

【3】奴隷階級えり

【奴隷階級えり:3】 著者:金田えりごく当り前の日常生活を送っている生徒たちの横で、私たち『奴隷階級』は存在していました。死ぬ勇気もなく『奴隷』であることを受け入れた以上、死ぬまで黙って奉仕を続けるのは当り前のことです。そう、死ぬまで……『奴隷3号』は自殺しました。 遺書一つ残しませんでした。復讐で自分をいじめた相手を告発したりすることもなかったのです。その気持ちはわかる気がします。私たちは『人間か...

【2】奴隷階級えり

【奴隷階級えり:2】 著者:金田えり『奴隷』はお互い「友だち」でもなく「仲間」でもない。言ってみれば「階級」「身分」がふさわしいと思います。いま考えれば、世の中にある他の「階級、身分」とも違う気がします。私は日本に住むアジアの国の血筋に生まれました。そのことで住むところも就職も『差別』を受けてきました。でも、それと私が『奴隷』であることは一緒じゃないと思うんです。そういう血筋だったとしても、隠した...

【1】奴隷階級えり

【奴隷階級えり(1)】 著者:金田えり昔のいじめの話しをしていると「えりさんはこうやって明るく昔のことを話せて強いですね」などと言われることがよくあります。そのたびに「違うのに」と思います。私は自分が強いなんて思いません。昔、深夜にテレビでやっていた映画をなんとなく見ていたら、集団で犯されそうになった中国人の女性がその場で切腹して死ぬ場面をやっていました。その場面が、いまでもときどき自分の中でよみ...

【私は性処理肉奴隷】

【私は性処理肉奴隷】 著者:金田えり『公開オナニー』は恒例行事でした。他のクラスの子や下級生を連れてきて、お金を取って見せていました。もちろん私には一円も入りませんでしたが。女の子もいました。女子に見られるのはもっと残酷です。正確に言えば『男子に見られる姿を女子に見られる』のが。女子の中だけでいじめられるならあそこまでキツくないけど、男子にそこまで屈服している自分を見せるわけですから。私は最初は女...

《3》えりは15歳

。真里は自殺のときに遺書は残さなかった。いじめがあったことは隠蔽された。真里の遺族は真相を知ろうとしたが、いじめっ子の取り巻きのグループにいた女子の一人が 努力してかけずりまわって口裏を合わせた。その女子・智子が、真里に変わって奴隷3号となった。 理科室のオール責めの日、そのお披露目があった。えりは昨日まで自分をいじめていた側の智子が後輩になったので、少し優位になった。 男子たちも、智子の落ちぶれぶ...

《2》えりは15歳

あの日から、弟と家で会っても口もきけない。えりには、もうなにも守るべきものがなくなった。綱引きの手を緩めるように、もう自分を楽にしてもいいんじゃないかと考えたのだ。真里の自殺は「死」という希望をくれた。 自分も死ねると思ったとたんに心が楽になった。 えりは旧校舎に足を踏み入れた。そこは自分の人間としての尊厳が、何度も踏みにじられた場所だ。あるときは、輪姦の舞台として。 あるときは、人間狩りのエアガン...

《1》えりは15歳

《1》えりは15歳(著者:金田えり)えりは十五歳のとき、自殺しようと思ったことがある。限界を超えるいじめに「これ以上は、もうダメだ」と思った。理科室で週末に一晩中監禁されて行われる「オール責め」に、また生贄として差し出されなければならないことを考えると、目の前が真っ暗になった。乳首を針で十字に貫通させられるのは、もう嫌だった。 死んでしまうほうが、ましだと思った。 学校で性処理肉奴隷にさせられていた...